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2014.03.07 Friday

奈良旅行の思い出

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    1泊2日。奈良旅行の思い出。

    三条二坊宮跡庭園。
    DSC_4828.JPG
    奈良時代後期に作られたお庭。


    流れの曲線。州浜。築山。景石。美意識高いです。
    小規模な庭園ですが変化が多くて面白い。
    現在小さいクロマツが植えられていますが実際に植えられていたことが発掘の結果分かっているらしいです。
    ここは奈良県。元々クロマツは生えていませんのでわざわざ海沿いから運んできたことになります。

    DSC_4794.JPG
    お庭を眺めるための建物もあったようです。改修中ですが、高い床からお庭を見渡せるようになっていたようです。
    また、当時は春日山や寺院のお堂や塔なども眺められたのでは。オツですな〜

    DSC_4820.JPG
    「こはんにしたがいて立べき也」など、様々な石の据え方が作庭記に書かれています。これは、そのように据えられた景石郡。
    作庭記が書かれる200年以上前に作られた庭ですが、その石の据え方の思想は既に完成されています。
    現代の庭で石を据える際も1300年前とそんなに変わりはありません。この石の据え方こそ日本人特有の美的感覚。そうやって据えられた石のある庭こそ日本庭園なのだと。
    「こはんにしたがいて」。この思想は大事にしないといけません。

    DSC_4822.JPG
    自然から学んで、自然の良い景色を濃縮して誇張して再構成して作られている。
    ただ自然を写すだけでは「庭」にはならない。改めてそれを確認しました。


    平城宮跡
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    再現された朱雀門と大極殿のあいだには近鉄奈良線が。
    明治時代に敷かれたレール。迂回して重要な遺跡は避けられてはいるらしい。
    いずれは地下に潜らせる計画みたいです。ちなみに僕は、別にこのままでも良いと思う。奈良時代と現代が交差する感じが良い。


    修二会(お水取り)
    DSC_4997.JPG
    毎年、京都新聞の第一面に「お水取り」が取り上げられます。
    その記事を見て、「あぁ。寒いのもようやく終わるんだな」と思ったものでした。
    ずっと見てみたかったので嬉しい。
    それにしても「お堂」と「火」って、合います。大変不謹慎ですが、決してあってはいけませんが、お堂が燃えたら綺麗だろうな、なんて思ったり。(消防団なのにすみません)
    昔、金閣寺に火をつけた若僧も、そんな風な考えに囚われたのでしょうか。


    興福寺 国宝館
    DSC_5020.JPG
    10年前に来たときはボロい小屋のようだったと記憶しています。
    さわるとガタつくようなガラスケースに阿修羅像も天燈鬼像も龍燈鬼像も収められていたような。
    5年前に阿修羅ブームがありました。東京と福岡の展覧会で160万人動員。奈良に帰ってきてからも半年ほどで150万人動員したらしいです。阿修羅像がずいぶん稼いだらしい。で、この国宝館。最新式の展示は仏像との間にガラスがないので迫力あります。鉄の支え棒もないのでスッとした立ち姿が良いです。もちろん、お堂で拝むのが一番ですが。
    学芸員?の方に阿修羅像含む天竜八部衆について色々聞きました。謎が多いだけに夢がありとても面白いです。


    唐招提寺
    DSC_5078.JPG
    5年ほど前に来たときは金堂が改修中で「リアル千手観音」を拝むことはできず悔しい思いをしましたが、今回やっと拝むことができました。普通、千手観音像といえば腕の数は数十本に省略されるものですが唐招提寺のリアル千手観音はマジで千本付いてます。ちなみに大阪の藤井寺にもリアル千手観音がおられます。
    DSC_5111.JPG
    分かりにくですが軒下に邪鬼がいます。
    四天王像には踏まれるし、屋根を支えさせられるし。踏んだり蹴ったりの邪鬼。


    薬師寺

    薬師寺の薬師三尊像と聖観世音菩薩像を観るとなんだか胸が熱くなります。
    造園修行が始まって間もない頃、まだ見習いの頃、親方と先輩に毎日毎日クソミソに怒られて、全部否定されて、自分は本当にろくでもない人間なんだと落ち込んでいた時にこの仏像に出会って。それこそ救済されました。
    思わず、手を合わせてしまう。あの感覚が一体何なのかは分からないのだけれど。それから時々訪ねるお寺になりました。
    娘が思春期になったら連れて行きたいです。嫌われる前に。


    今まで、奈良へ行っては仏像と石造美術で頭がいっぱいでしたが、今回、宮跡庭園を観て奈良の庭も大変面白いことが分かりました。
    現在、日本全国で古代の日本庭園遺跡が発掘されています。これをきっかけに色々観てみたいなぁと思いました。
    「日本庭園の源流を巡る旅」がここから始まります!






     
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